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執筆者の写真ちきゅうの学校

『魚突き X 国語』いのちを考える授業



こんにちは、生徒会長のAiです。


先日、大阪教育大学附属平野小学校6年生の国語の授業に『魚突き師』として、お呼びいただき2度に渡り授業に参加させていただきました。


海のいのち』(立松和平・作)という作品は、主人公の少年の素潜り漁師である父が、クエを狙って命を落とし、父が追い求めたクエを突くことを夢見て、海と共に成長していく少年のお話。

この物語は私たちの世代で言えば、ほとんどの人が知っている『スイミー』のような物語なんだそうです。


この物語を通して、海のいのちとは?登場人物の心情は?と想いを馳せて物語を読み味わうのが一般的な授業のようですが、今回は初の試みで、『魚突きをしている人』と物語を読み味わうと、どのように物語の感じ方が変わるのか?そんな、新しい試みの授業だということ。


私自身も、まさか魚突きをしていて、国語の授業に参加させていただけるとは全くもって想像していなかったので、少しの緊張、そしてどんな授業になるのかが楽しみの気持ちで参加させていただきました。


当日は、想像していた世界と現実はどれほど違うのか?というのを、少しでも体験してもらえるために、魚突きの時に使っている実際の道具を紹介し、実際に触ってもらったり、現場のことをお話しました。


普段触れることのない、手銛(魚を突く道具)、ウェイト(潜る時につける重り)などにも興味津々。

『長っっ!重っ!』と、想像と現実の『違い』を感じることで、どんな心が芽生えていくんだろう?と想像するととてもワクワク。


また子どもたちからは『なぜ魚突きをしようと思ったのですか?』『魚を突くときはどんな気持ちですか?』『なぜ太一(主人公)は最後に仇のクエを突かなかったんだと思いますか?』


中には『小笠原さんにとって海とはなんですか?』という、私自身も答えを出すのに時間がかかる哲学的な質問もあり、私にとっても多くの学びがある時間となりました。


そして読み手の経験の『違い』をシェアしあうことで、1つの物語がこんなにも立体的になるんだなぁということが、私にとってもいい経験となりました。


また、子どもたちはこの交流から『海のいのち』に関わる創作物づくり。

歌や演劇、プレゼン、新たな物語の追加など、それぞれに『海のいのち』の魅力を違った形で表現。


自分が六年生の時ってこんなことできたかな?と想像しながら、感動して発表を見させていただきました。


子どもたちの『やりたい!』を応援すること、こどもたちの意見を尊重することで、これほどまでに、子どもたちの創造力は広がるんだ!


そんなことを、体験させていただきました。


そして、生きるということは何か?そんなこと考えるのにぴったりな『魚突き』を通して、こうして子どもたちの心や想像力を広げることに携わらせていただけたこと、とても光栄です。


これからも、ちきゅうの学校の活動を通して「命のこと」「この地球で持続的に生きること」を伝えてまいります。



大阪教育大学附属平野小学校の皆様、素晴らしい体験をありがとうございました。



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