2023年1月4日〜8日まで、野生のザトウクジラと泳ぐ「ホエールスイムツアー」を奄美大島にて開催いたしました。
冬になるとシベリアの海から、子育て、出産、交尾のために南下してくるザトウクジラたち。
そのザトウクジラたちとの出会いをレポートしていきます!
乗船1日目、天気は晴れ、気温16度。
奄美大島南部の古仁屋港から出港し西へ1時間、外洋にでるとそこから南下をしながらブロー(クジラが呼吸する時に水面から噴き出る潮の柱)を探します。

もちろん船は360度海に囲まれているので、前・後ろ・横・遠く・近く、どこから出てくるかわかりません。
そのため、なるべく多くの目があった方が確率があがるのでみんなで水平線の方を見つめて目を凝らします。
すると、突然船が速度を緩め、船長の方をみると「イルカ?」とのこと。
そちらの方に目をやるとイルカにも見えるほどの小さな子供のクジラ!
ブローを発見する前に、突然クジラが目の前に現れてみんな大興奮。
そこからしばらく、親子クジラたちが船を嫌がっていないか、警戒していないかを様子見ながら観察。
船の上からみても嫌がる様子も見られなかったので、船長の合図で入水します。
すると、すぐに親子クジラがゆったりと目の前に現れゆったりと私たちの前を通りすぎていきました。
とても優雅に、のんびりと泳ぐザトウクジラの親子の姿にうっとり。
この日は、タイムアウトになるまでこの親子が一緒に泳がせてもらい、最後には親子が水面でピタリと動きを止めて、プカプカと休憩をし始めたところにそっとお邪魔させてもらいました。
「嫌がるクジラを追いかける」のではなく「そばにいることを許してくれたクジラのそばにいさせてもらう」そんな心地のよいホエールスイムでありながら、近くで観察できた最高のはじまりでした。
そして、2日目。
この日は出港して1時間半ほどでブローを発見🐋
2頭の大人のザトウクジラでした。
この日もクジラたちが船を嫌がる様子はないものの、進路をうねうね変えて、どこから出てくるか予測がつきずらい泳ぎ方をしていました。
奄美大島では、これを「マヤマヤしてる」というそうです。
マヤマヤしているクジラたちの動きを船長さんがじっくり観察しながら様子をみていると、突然近くで「ブハーーッ」と音と共に、近くでブローが上がってきてみんなの興奮も高まります。
そして、タイミングを見計らって船長の合図で入水すると、水中をゆーったりと並走するクジラの姿が。
ドルフィンスイムでも、イルカに並走するのはスピード的になかなか追い付かないのに、この時のクジラたちはとてもゆっくり泳いでいて、夢の中にいるような気持ちになりました。
そして、2日目のベストモーメントは、水深20m程のところに止まっていたクジラが真上に上がってくる瞬間!
水面から水中を覗き込み、見えるか見えないかのボンヤリとした輪郭を眺めて12分。
クジラたちに不快を与えないように、ジッと待っていたお陰か、水中にいるまま横に泳ぎはじめるのではなく、真上にふーっと浮いてきてくれました。
動画では距離があるように見えますが、水面に浮きながら徐々に上がってくる時には「このままここにいたらぶつかっちゃうかも〜!」と思えるくらいの迫力でした。
3日目は、海況・風共にコンデイションもよくクジラたちに出会えませんでしたが、泳ぎたりないみなさんとビーチエントリーでスキンダイビングへ✨
自然のものに100%はありませんが、だからこそ会いたいし、会えた時の嬉しさを感じられます。
2023年のクジラとの出会いは、最高のはじまりとなりました!
次回のホエールスイムは、2023年3月ですが、そちらはキャンセル待ちになります。
キャンセル待ちを申し込みしたい方は chikyunogakko@gmail.com までお問い合わせください。
まだ泳ぎに自信がないけれど、来年にに向けてクジラとの出会いを果たしたい方は、プールでのスキンダイビングの練習からはじめてみてくださいね🧜♀️✨
スキンダイビングレッスン詳細はこちらから
それではみなさま、今年もちきゅうの学校でいろんな世界を冒険できることを楽しみにしております。
本年度もよろしくお願いいたします。
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